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Inspector Lynry

amazonUKのレンタル、セイヤーズシリーズが一段落したので、Elizabeth Georgeのリンリー&ハヴァーズものに挑戦しました。ミステリから離れられません。
そう、英国が舞台の小説特にミステリ、UK音楽といった方面も生活に必須なので忙しいんですよ(何が?)。
何で英国が舞台と限定するかというとこの作家はアメリカ人のイギリスオタクなんです。最近そういうの多いですね。ケイト・チャールズとか、ケイト・ロスとか。
ほんとのイギリスの作家(クリスティ、セイヤーズ、P.ラヴゼイ、R.レンデル、M.ウォルターズなどなど)との違い、イギリスに住んだら何となく判ってきました。


ヨーロッパに住んで、それからアメリカにも何度か行って思ったんですが、アメリカはやはり移住した人々が作った若い国なんです。だから移住した人々が作った街(ネイティブ・アメリカンの居住区や保護区に行ったことが無いので本来の住民の作った村は判らない)は、どこかテーマパークの匂いがします。それはゆっくりと生成されたものではなく、移住した時点から、人々が故国を思って造り上げたイメージ・プロダクトなんです。
アメリカ産のイングリッシュ・ミステリは、どこかそれに通う匂いがあるんです。面白くて、よく出来てますが、何かが純GB産と違う。多分、この国の、多分北に上っていくほど濃い、払いきれない湿った鬱陶しさ、頑なに変わらない、沈滞した何か…それを跳ね除けたい若者がやみくもなエネルギーでパンクを、ニューウェイヴを、レイヴを生んだのが痛いほど判る重苦しい何か。
ロンドンは、東京都心と同じで、人々が流れ込み、モノが、お金が煮えくり返り、TVや雑誌と地続きの別世界なんです。日本で地方に住んだのはひと月だから日本のことはまだわからないですが、この国ではそういう場所は別の星のように遠いとしか思えない土地が沢山ある。まあそんなこと理解するより貯金使い果たしてもロンドン住みたかったですが。田舎は刺激なくて安らかですがつまんない。
それはさておいてリンリー・ミステリー、ドラマはBBC制作だけあってロケーションや訛や雰囲気はバッチリGBしてます。
(以下は小説を読んでない方はつまんない話ですみません)

でも、リンリーは金髪じゃないの…小説にはっきり書いてあるのに。
まあ、金髪の男性ってUKはヴァイキングの名残が強い地方でもないとあんまり多くないし、居ても薄色の髪だと余計早く禿げちゃう(というか残りが目立たない)からいい男っていう設定からは仕方ないんですけどさ。それからこの小説シリーズで一番難点の、女性作家が書いたと思えないほどBoy's fantasyなキャラのレディ・ヘレンが美人じゃなくて服もダサいのは許せないな。ブリジット・ジョーンズ②のレベッカみたいなスリムな美人じゃないと。多分脚本家もあのキャラ嫌いなんですな。デボラ・コッター(セント・ジェイムズ)が赤毛じゃなくて髪が短いのは、後でステファ・オーデルと重ね合わせるための工夫なのかな~。
でも、バーバラ・ハヴァーズ、ブスで頭が良くてひねくれてるワーキング・クラス、グラマー・スクール出のサージェントは、多少小説の描写と違うルックスですが、ワーキングクラスにありがちな刺々しさ、要介護の家族を抱えた生活の苦労(家が、ボケたお母さんが、リアルです、これまた)冴えない服装、どれもツボを外してません。
一番大好きなサイモン・セント・ジェイムズもちょっとしか(1枚目のディスクでは。一枚ずつ送ってくるので)出てきませんがなかなかよい。ウェバリー、ヒリエといった上司、地元のリンリーを憎むニース警部、オリヴィア・オーデルやブライディー、容疑者のロバータ、従兄のリチャード、エズラなどは全くぴったりでした。
この手のドラマで気づかされるのは、例えば日本ではダルジール&パスコーと知られるシリーズの呼び方は実はディーエル&パスコーだったりすることです。
で、ハヴァーズ、で紹介されているバーバラは、実はヘイヴァースで、ニースはネイ。80年代頃もなお、原作者と日本の出版社は、ダッシェル・ハメットがダシール・ハメットと紹介された頃ほど遠かったんだなあと思わせます。
訛もあるし、耳で聴いた音で表現するのは名前は特に難しいんですけどね。私もボランティア先でずっと、クレア・リーだと思ってた子が実はクロエだったと先日知りました。発音はそう知って聴くとクローウィに聞こえます。drainを膀胱かどこかからぶら下げたその子は(顔はかわいいんですが)「うたかたの日々」というより「ブリキの太鼓」から出てきたようなんですが…

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2007.08.01 | Comments(0) | Trackback(0) | Daily

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